崖っぷち 2012 6 16

 3年連続のギリシャ危機である。
この危機は、来年も起こるどころか、
ギリシャが破綻するまで続くでしょう。
 そもそも、ギリシャに借金の返済能力はありません。
当然、未来においても、返済能力を獲得することはありません。
 これは、誰もが気づいていることですが、
今は、認めたくないところでしょうか。
 個人が、このような経済状態になったら、どうするか。
当然、自己破産を選択すべきでしょう。
 ギリシャも同じです。
現在においても返済能力がなく、
将来においても返済能力がないので、
自己破産を選択すべきでしょう。
 もちろん、ギリシャはユーロを維持したまま、
「自己破産」を選択すべきでしょう。
 ユーロ圏は、このような危機が、
スペイン、イタリアに波及しないように万全の準備をすべきでしょう。
 もし、危機が、スペイン、イタリアに波及したら、
ドイツの力を使っても、欧州は焼け落ちるでしょう。
 そうなれば、アメリカにも波及するでしょう。
アメリカと欧州は、同じ舟に乗っています。
 このような世界経済の危機に際しても、
日本では、政治家たちが、増税議論で夢中になっています。
 増税して作った余裕資金で欧州を救済するつもりなのか。
しかし、それは有権者が納得しないでしょう。
では、欧州ではなく、アメリカでは、どうか。
これは、有権者の意見が分かれるところでしょう。
 アメリカも返済能力がありませんが、
「米軍が日本を守っている」ということは、日本人の共通認識になっています。
 今日(2012年6月16日)の朝日新聞には、
このような記事があります。
ギリシャ、止まらない預金流出
 「ギリシャの銀行に資金を貸してくれるのは、
欧州中央銀行(ECB)だけだ。
 預金が引き出されているので、資金繰りは非常に厳しい」
ギリシャの民間銀行の副頭取は、そう明かす。
 国民は、自らの資産を守るために銀行からユーロを引き出している。
そのため、ECBから借りた資金も、
信用不安から次々と引き出され、「穴の開いたバケツ」状態だ。
(以上、引用)
 普通、このような金融危機が起こると、
自国通貨の価値も暴落しますが、
ギリシャの場合は、欧州共通の通貨であるユーロを使っていますので、
ギリシャ国民にとっては、不幸中の幸いというか、実に便利ですね。
















































































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